第76期順位戦のまとめ&王将戦と棋王戦の話
はいどうも、うんぼぼです。久々に将棋の話をするような気がしますね。
まずはA級のプレーオフも終わったということで、今期の順位戦の昇級者と降級者をまとめたいと思います。
順位戦結果まとめ
A級
B級1組
降級:丸山忠久九段
B級2組
昇級:野月浩貴八段 畠山鎮八段
C級1組
降級:長沼洋七段
C級2組
降級:岡崎洋七段
以上の結果となりました。史上初の6人プレーオフを制したのは羽生竜王でした。これにより、100期目のタイトルが名人になる可能性が出てきました。もし奪取した場合は物語が出来過ぎているのでは?と思いますが、ファンとしてはこの上ない楽しみがあります。それにしても豊島戦の△4八と には驚きましたね。カッコよすぎます。
B1は糸谷八段と阿久津八段が昇級です。糸谷八段は初めて、阿久津八段は2度目のA級です。阿久津八段は73期にA級に上がりましたが、全敗と苦い経験をしているので、今期は燃えていることでしょう。
B2は野月八段と畠山鎮八段が昇級です。こちらは二人ともB1経験者ですね。畠山鎮八段は前期降級したものの、1期で復帰してさすがだなと思います。野月八段はしばらくぶりのB1となります。
C1は千田六段と永瀬七段が昇級しました。この2人はなぜここにいるのか分からないくらい各棋戦で活躍しているので、どんどん上がっていってほしいところです。
C2は藤井聡六段と都成四段と増田五段が上がりました。藤井聡六段は三段リーグ&C2一期抜けを果たしましたね。これは屋敷九段以外誰も達成していないはずです。本日行われた詰将棋解答選手権チャンピオン戦でも4連覇を果たしています。末恐ろしいですね。都成四段はこの昇級により五段に昇段しましたね。増田五段は少し前に勝ち星規定で上がっています。この2人も実力的にようやく上がったと言っていいでしょう。いまのC2は層が厚すぎますね。
王将戦と棋王戦
まずは王将戦ですね。豊島八段が持ちこたえ、第6局に持ち越しましたが負けてしまい、久保王将が4勝2敗で防衛しました。王将は4期目、通算7期目のタイトル獲得となります。昨年12月のA級順位戦から3か月半で実に8局を指した両者ですが、棋聖戦の挑決トーナメントでまた対局があります。この短期間に何度も顔を合わせるのは珍しいのでは…。羽生-佐藤康や羽生-森内は年間で20局前後指したこともありますが、この二人は4か月で9局なので年に換算すると27局になりますね。超ハイペースであることがわかります。
棋王戦は第4局で永瀬七段が2勝2敗とし、フルセットまでもつれました。30日(金曜日)に運命の第5局が行われます。何度も書いていますが、私は永瀬ファンなので永瀬棋王が見たいんですよね。ただ渡辺九段というのも寂しい…。渡辺棋王は初の年度負け越しが決定していますが、だからこそ棋王は死守しようと奮起するでしょう。棋王戦は先手が勝ち続けていますし、渡辺棋王の先手で迎える第5局は永瀬七段にとって厳しい戦いになりそうです。
3/29追記:棋王戦はフルセットの場合、先後を振り駒で決めるようですね。どちらが先手になるか直前まで分かりません。
おわりに
さて、プレーオフも終わっていよいよ名人挑戦者が決定しました。羽生竜王は自身から名人を奪った佐藤天彦名人に挑戦することになります。2期ぶりに名人に返り咲き、タイトル獲得通算100期とすることができるでしょうか。注目の第1局は4/11(水)に東京の「ホテル椿山荘」で開幕です。その週の4/14(土)は叡王戦第1局もあります。今年度もそろそろ終わりそうですが、来年度の将棋界もいきなり見どころが多くて目が離せませんね。